都市伝説の信憑性を補強する材料として頻繁に引用されるのが、クッキーモンスター 野菜 変更理由に関する一連の報道です。「クッキー中毒があまりに生々しいため、教育委員会や保護者団体の抗議を受けて野菜しか食べられなくなった」という噂が、まことしやかに語られています。
ことの発端は2005年、米国で深刻化していた幼児の小児肥満問題に対し、セサミワークショップが開始した健康教育キャンペーン『Healthy Habits for Life(生涯を通じた健康的な習慣)』でした。この改訂において、番組は食品を「いつでも食べて良いもの(Anytime Food:野菜や果物)」と「たまに食べるもの(Sometimes Food:お菓子やクッキー)」の2種類に分類する概念を導入しました。
その際、クッキーモンスターはフクロウのフーツ(Hoots the Owl)とともに『A Cookie Is a Sometimes Food(クッキーは時々食べるもの)』という楽曲を歌い、「クッキーを愛していることに変わりはないが、果物や野菜もバランスよく食べる」というメッセージを発信したのです。ところが、一部のタブロイド紙や海外通信社が「クッキーモンスターがベジモンスター(野菜モンスター)に改名」「クッキーを永久追放」とセンセーショナルに書き立てたことで、世界中に誤認が広まりました。
これに対し、セサミワークショップは公式見解を発表。プロデューサー陣は「彼がクッキーモンスターである事実は変わらず、今でもクッキーが人生で一番の大好物である」と声明を出し、噂を完全に否定しました。実際に近年のエピソードでも、彼はクッキーを熱烈に愛しつつ、「食べる前に少し深呼吸して待つ」という感情制御(セルフエスティームおよび実行機能)のトレーニング教材として活躍を続けています。