カマチグループの象徴的な理念である「24時間365日、救急車も急患も決して断らない」医療体制は、福岡東部エリアの救急医療を強固に支える生命線です。地域住民にとって「いざという時に必ず受け入れてくれる」という安心感は絶大であり、他院で受け入れ困難となった重症患者が同院へドクターヘリや救急車で搬送されるケースも日常的です。
しかし、この強固な救急受け入れ体制が、一般外来の待ち時間問題と表裏一体である点を見落としてはなりません。福岡和白病院の外来では院内トリアージ(緊急度判定)が厳格に適用されているため、予約外の初診患者や軽症疑いの患者は、緊急度の高い救急搬送や重篤患者の検査・処置が優先されることで、診療開始まで数時間以上の待機を強いられる事態が頻発します。
外来待合スペースで聞かれた利用者の声でも「予約時間通りに行っても、緊急手術が入ると診察が1〜2時間遅れることがある」「急な発熱で時間外受診したが、重症患者の対応で待ち時間が長かった」という実態が裏付けられています。救命救急の最前線であるからこそ、受診側も「緊急度の高い命が優先されるシステム」であることを正しく理解した上で足を運ぶ必要があります。