一見すると少し照れてしまうような独特のフレーズが、なぜこれほどまでに浸透したのか。その真相には、当時の制作陣の鋭い感性と、主演キャストが放つ唯一無二の存在感があった。
脚本を手掛けたのは、人間の繊細な感情機微を描くことに長けた名手たちだ。少し甘やかすような、けれど本気で相手を愛おしく思う少女のピュアな心境を表現するために選び抜かれたのが、あの一言だった。撮影現場でも、牧瀬里穂の飛び切りの笑顔と独特の発声イントネーションが見事にハマり、NGが出るどころか「これぞヒロインの象徴だ」とスタッフ一同が確信したという裏話が伝わっている。無邪気さと切なさが同居した演技があったからこそ、視聴者の記憶に永遠に刻まれるパワーワードへと昇華したのだ。