世間の関心が一気に高まったきっかけは、過去に打ち出された「引田天功 後継者プロジェクト」および世界規模でのオーディション構想でした。2代目プリンセス天功はインタビューなどで、自身のイリュージョン技術と世界的な興行権を次世代へ引き継ぐため、国内外を問わず幅広く候補者を募る意向を示していました。
このプロジェクトでは、単に手先が器用なマジシャンを選ぶのではなく、大掛かりな舞台装置を操る身体能力、危険な脱出に耐えうる強靭なメンタル、そして世界各国の観客を魅了するスター性が求められました。オーディションには数多くのプロ・アマチュアが関心を寄せたものの、後述するあまりにも厳しい条件やライセンス契約の壁があり、最終的な3代目決定という形での結実には至りませんでした。
関係者の間では、このプロジェクトを通じて優秀なパフォーマーやサポートメンバーの育成は進んだものの、「天功」の名そのものを背負うに足る唯一無二の後継者を見出す難しさが改めて浮き彫りになったと見られています。