レイザーという男を紐解く上で、欠かすことができないのがジン=フリークスとの因縁だ。かつては世界を股にかける凶悪犯として捕らえられ、死刑を待つだけの存在だった彼を拾い上げ、G.I.のシステム構築を任せたのがジンだった。
「お前は俺に負けてここに来た。だが、ここでは仲間だ」。ジンの放ったその身勝手とも言える理屈が、レイザーの荒んだ魂を根底から変えた。かつて自分を拘束した絶対的な強者への恐怖は、いつしか深い敬意と恩義へと昇華していく。彼が「一坪の海岸線」を守る最後の砦として君臨し続けた背景には、契約や義務を超えた、歪で強固な「男の約束」が存在していた。