映像化にあたり最大の懸念点とされたのは、「中年男性であるバカリズムが、そのままOLの制服を着て女子グループに混ざる」というビジュアルの違和感でした。しかし、本編が始まるとその違和感はわずか数分で消失します。その立役者となったのが、周りを固める実力派キャスト陣です。
主人公の同期で親友・藤川真紀(マキちゃん)を演じた夏帆、頼れる先輩・小峰智子(小峰様)を演じた臼田あさ美、後輩の五十嵐紗英役の佐藤玲、そして天然な酒木法子役の山田真歩。彼女たちはバカリズムを「男性」として扱うのではなく、完全に「仲の良い同僚のOL」としてフラットに接する自然体の演技を徹底しました。
映画版ではさらにシム・ウンギョンや坂井真紀、志田未来といった豪華キャストが加わり、職場の人間関係の厚みが一層増しました。演出を手掛けた住田崇監督とバカリズムの緻密なリハーサルにより、セリフの「間」や「重なり」が徹底的に追求され、アドリブにしか見えない究極の台本劇が完成したのです。