楽譜が苦手な人にとって救世主のように思えるドレミファソラシド TAB譜ですが、ここにも初心者を混乱に陥れる特有の落とし穴が存在します。TAB譜は一番上のラインが「1弦(最も細い弦)」、一番下のラインが「6弦(最も太い弦)」と規定されています。ギターを構えて上から指板を見下ろしたときの視覚的な位置と、楽譜の上下の並びが完全に「逆転」しているため、脳内変換のタイムラグが生じやすいのです。
まずは以下の基本的なTAB表記を落ち着いて脳内に同期させてください。
1弦 |-----------------------|
2弦 |-------------0---1-----| (シ・高いド)
3弦 |---------0---2---------| (ソ・ラ)
4弦 |---0---2---3-----------| (レ・ミ・ファ)
5弦 |-3---------------------| (低いド)
6弦 |-----------------------|
この音階を滑らかになぞるためのアコギ 運指 コツは、「1フレット=人差し指」「2フレット=中指」「3フレット=薬指」という【1フレット・1フィンガーの原則】を崩さないことです。初心者にありがちな失敗として、すべてのフレットを人差し指だけで追いかけてしまう「一本指打法」があります。これを行うと手のひら全体が指板の上を激しく左右にスライドしてしまい、ピッチの狂いやテンポの破綻を引き起こします。
親指の位置はネック裏の中央付近に安定させ、手のひらとネックの間にピンポン玉ひとつ分の空間を空けるよう意識してください。第一関節をしっかりと立てて指先で弦を捉えれば、隣の弦に触れて音が詰まるトラブルは劇的に減少します。