世界中で愛されたヒット作『幽幻道士』シリーズだが、その制作舞台裏は現代の映画撮影では考えられないほど過酷な現場の連続だったという。幼少期にして主役級の重責を担ったテンテンの周りでは、CG技術がまだ発達していない時代ならではの泥臭く危険に満ちた撮影が日々繰り広げられていた。
本物の火薬を使用した爆破シーンでは、至近距離で火花が散る中をNGなしの一発勝負で駆け抜けることが日常茶飯事だった。ワイヤーアクションにおいても、安全基準が現代ほど厳格ではなかったため、文字通り命がけのパフォーマンスが求められた。言葉の壁や過酷なスケジュールに直面しながらも、弱音ひとつ吐かずにカメラの前に立ち続けた彼女のプロ根性。周囲の大人のスタッフたちを驚嘆させたその根底には、「観客を楽しませたい」という一途なプロ意識が存在していたのだ。