世界一寒い国はどこ?ロシアとカナダの比較や氷点下70度の真実

世界一寒い国はどこ?ロシアとカナダの比較や氷点下70度の真実

世界一寒い国はどこ?ロシアとカナダの比較や氷点下70度の真実について知っておくべき ポイントを分かりやすく解説いたします。

ウェブやSNS上でも頻繁に疑問視されるのが、極寒の地トイレ事情と真相です。「マイナス50度の世界で排泄したら、その瞬間に凍りつくのか」という都市伝説めいた噂が飛び交いますが、その背景にはシベリア特有の過酷な地盤工学の難題が存在します。

サハ共和国の大部分は、地下数百メートルまでカチカチに凍りついた「永久凍土」の上に築かれています。近代都市であるヤクーツクの中心街では、温水を通す特殊な断熱配管を地上数十センチに露出させて配備する架空配管方式が採用されています。もし地中に下水管を埋めてしまうと、土壌の凍結によって管が圧壊するか、建物からの熱で永久凍土が融解して地盤沈下が起き、ビルごと倒壊してしまうためです。ヤクーツクの建物がすべて高床式のコンクリート杭の上に建てられているのはこのためです。

一方、インフラ整備が届かないオイミャコンなどの農村部では、現在でも屋外に設置された木造の汲み取り式トイレが主流です。マイナス50度の外気吹き荒れる屋外便所へ行くことは、まさに命がけの作業となります。排泄物は落下した瞬間に急速凍結し、冬の間は便槽の中で円錐状の巨大な「氷の塔」を形成します。現地住民はこれを定期的に鉄の棒やつるはしで砕いて処理するという、極めて過酷な手作業を強いられているのが偽らざる実態です。

山田 真由
著者

山田 真由

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