小芝風花さんがスケート靴を履いたのは、2006年のトリノ冬季五輪で荒川静香さんが金メダルを獲得し、浅田真央さんが世界を席巻していた小学3年生(9歳)の冬でした。テレビ画面越しに見た浅田真央さんの華麗な演技に心を奪われ、「自分もあんな風にリンクの上で輝きたい」と母親に直談判したことがすべての始まりです。
入門したのは、関西屈指の選手を輩出してきた大阪の「臨海フィギュアスケートクラブ」。指導者には町田樹さんらを育て上げた名指導者・大西勝敬コーチらが名を連ねる超名門でした。競技の世界に足を踏み入れた小芝さんは、瞬く間にその才能を開花させます。
その実力を証明する決定的な公式記録が、中学2年生だった2011年10月開催「第15回全日本フィギュアスケートノービス選手権大会」です。この大会のノービス&ジュニアペア部門において、当時から卓越したスケーティングスキルを誇っていた木原龍一選手(現・世界選手権ペア金メダリスト)とペアを組み、見事に全国優勝を成し遂げました。
さらに同年の「第44回西日本各県対抗競技大会」ジュニア選手権でも上位入賞を果たすなど、将来のオリンピック強化指定選手候補として日本スケート連盟の関係者からも強い視線を集めていたのです。