「岡山といえば晴れ」という定説は、長年にわたる統計データに裏打ちされた地域経済の強力なアイデンティティだった。しかし、ここ数年の気象庁観測データを詳細に紐解くと、年間晴天数の維持とは裏腹に、1時間あたりの降水量が50ミリを超えるような極端気象の発生頻度が確実に上昇している。
降るときは一気に降り、晴れるときは乾燥が続く。この「雨の質の変化」は、従来の緩やかな気候イメージとは一線を画す。瀬戸内海からの暖かく湿った空気の流入経路が微妙に変容したことが要因とされ、気象予報士らも従来の経験則だけに頼らない予測モデルへの刷新を余儀なくされている。