都内をはじめ全国の主要都市では、お酒を一切置かない「完全ノンアルコール専門バー」や、トップミクソロジストが腕を振るうモクテル特化店が予約困難な人気を集めています。
銀座や渋谷、京都の一角にある名店を訪れると、従来のバーカウンターとは一線を画す光景が広がっています。液体窒素を用いたハーブの瞬間冷却抽出、減圧蒸留器で香りだけを抽出したノンアルコールジンの生成、遠心分離機で濁りを取り除いた透明なトマトウォーターの活用など、最先端のガストロノミー技術が駆使されています。
現場を取材したバーテンダーは次のように証言します。「かつてウーロン茶やオレンジジュースを注文するお客様は、どこか申し訳なさそうな表情を浮かべていました。しかし現在、モクテルを注文されるお客様は、お酒を飲む方以上に『味わいの緻密な構築』を楽しみに来店されています。お酒が飲めないことがハンデではなく、洗練された嗜好の選択肢へと昇華した手応えがあります」
SNSや口コミサイトでも「お酒が飲めない友人と気兼ねなく深夜までバーの雰囲気を満喫できた」「カクテル以上の複雑な香りに驚いた」といった高評価が目立ち、ノンアルコール=妥協という過去の固定観念は現場レベルで完全に払拭されています。