氷川きよしという希代のスターを育み、長年にわたって支え続けた長良プロダクションと日本コロムビア。過熱する報道の渦中にあっても、事務所やレコード会社はアーティストとしての彼の才能と意思を尊重し続けてきた。毎年の年末を彩るNHK紅白歌合戦のステージで見せた圧巻のパフォーマンスは、周囲の手厚いサポートと本人の揺るぎないプロ意識があってこそ成り立ったものだ。
やがて自身のアイデンティティや表現の自由をより深く追求するようになった氷川を、長年所属した組織も温かく後押しした。自身のスタイルを解き放ち、新しい姿へと変化を遂げていく過程には、周囲の深い理解があった。