このプロジェクトを語るうえで避けて通れないのが、1期を手掛けたたつき監督の存在と、制作スタジオであるヤオヨロズの離脱を巡る騒動だ。3Dアニメーションの少人数制作という過酷な環境から生み出された奇跡的な完成度は、視聴者の心を掴んで放さなかった。しかし、その後の方向性を巡る不協和音は大きな波紋を呼ぶことになる。
続編として制作された『けものフレンズ2』の放送時は、ファンの間で評価が真っ二つに割れる事態となった。ファンの支持を集めた初期の空気感と、組織的なブランディング展開との板挟み。作品を取り巻くこの巨大な葛藤は、ネット上の議論を加熱させ、作品の受容形態そのものを大きく変化させた。