世界屈指の強豪国であるイタリア代表がワールドカップに出場できない理由は、単なる不運や偶然ではありません。ピッチ内外の複合的な要因が絡み合った結果です。とりわけ世界を震撼させたのが、ワールドカップ予選プレーオフにおける勝負弱さと決定力不足でした。
2018年ロシア大会のヨーロッパ予選では、ジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ監督率いるアズーリがグループ2位となりプレーオフへ回ると、スウェーデン相手に2戦合計0-1で敗戦。60年ぶりに本選出場を逃す悪夢となりました。当時のチームは戦術的な硬直化が進み、ベテラン頼みの布陣が限界を迎えていたことがイタリア代表の予選敗退の大きな理由として挙げられます。
さらに痛烈だったのが2026年カタール大会の予選です。グループステージ首位をスイスに明け渡すと、迎えたプレーオフ準決勝で格下と見られていた北マケドニアと対戦。圧倒的にボールを支配し30本以上のシュートを放ちながら枠を捉えきれず、後半アディショナルタイムに痛恨のミドルシュートを浴びて0-1で終戦しました。グループ予選でのPK失敗(ジョルジーニョがスイス戦で2度失敗)をはじめ、勝負どころでの決定打を欠く「絶対的ストライカー不在」が致命傷となったのです。