富士吉田市の木々が生い茂る参道を進むと、圧倒的な存在感を放つ木造の大鳥居が現れる。これが北口本宮富士浅間神社だ。かつて富士講の登拝拠点として栄え、現在も富士山世界文化遺産の貴重な構成要素として世界中から訪れる人々を魅了している。
樹齢数百年の富士太郎杉や富士夫婦檜などの巨木がそびえ立つ境内は、一歩足を踏み入れれば周囲の騒音が消え去るような神聖さに満ちている。社殿の装飾や彫刻には江戸時代の職人技が光り、重厚な歴史の重みがひしひしと伝わってくる。登山シーズンの開山祭や吉田の火祭りなど、伝統ある神事の舞台としても地域に根付いており、力強いパワーを感じずにはいられない。