旨いものを提供することへのこだわりは、食材の仕入れ背景にもはっきりと表れている。米は地元の契約農家が手塩にかけて育てたブランド米。魚は地元の漁港から直接仕入れ、野菜も近隣の生産者から届く旬のものをふんだんに使う。
「地元で獲れた美味しいものを、一番美味しい調理法で地元の人々や訪れる人に食べてもらいたい」。そんなシンプルな情熱が、生産者と店、そして消費者を強い絆で結びつけている。一皿の小鉢を味わうことが、そのまま地域の農業や漁業を守る力になる。持続可能性などという難解な言葉を使わずとも、ここには昔から続く自然な地域経済の循環が存在しているのだ。