「40代までは『誰かの妻』『誰かの母親』として生きてきました。50代になってようやく、自分の人生の主役になれた気がします」。今大会のファイナリストの一人はそう言って微笑んだ。
50代という年代は、人生の大きな転換期だ。子育てが一段落し、巣立ちを迎える虚無感(空の巣症候群)に直面する人もいれば、職場でベテランとしての重責を担い直面する壁もある。コンテストに参加する動機の多くは「誰かに褒められたい」からではなく、「本当の自分を取り戻したい」という切実な自己肯定への欲求だ。ステージの上で放たれる自信は、厳しい試練を乗り越えて築き上げた「自分軸」から溢れ出ている。