第1次安倍内閣閣僚の激動全名簿|辞任ドミノとお友達批判の真相

第1次安倍内閣閣僚の激動全名簿|辞任ドミノとお友達批判の真相

第1次安倍内閣閣僚の激動全名簿|辞任ドミノとお友達批判の真相に関する深掘り解説を詳しく解説いたします。

辞任ドミノに加えて政権にとどめを刺したのが、社会保障制度の根幹を揺るがした「消えた年金問題」でした。この問題において、消えた年金問題 担当閣僚であった柳澤伯夫厚生労働相の初動と発言は、有権者の不信感を極限まで高めることになります。

事の発端は、社会保険庁による年金記録の杜撰な管理により、基礎年金番号に統合されていない未統合記録が約5,000万件も放置されていた事実が民主党(当時)の長妻昭議員らの追及によって暴かれたことです。老後の命綱である年金が国家によって消去・紛失されていたという報道各社のスクープは、全国民を震撼させました。

さらに柳澤厚労相は、2007年1月に開かれた集会で女性を「子どもを産む機械」に例える発言を行い、猛烈な批判を浴びていました。この失言騒動の渦中に年金問題が重なり、社会保障の主幹官庁トップへの国民的怒りは収拾不能なレベルに達します。安倍首相は「最後のお一人まで年金をお支払いする」と国会で確約したものの、野党の追及と連日テレビで報じられる社会保険庁の怠慢な実態に、政権擁護の余地はありませんでした。

この逆風の中で突入した2007年 参院選惨敗 経緯は、まさに自民党にとって壊滅的なものでした。7月29日投開票の第21回参議院議員通常選挙において、自民党は改選64議席からわずか37議席へと転落。歴史的惨敗を喫し、民主党が参議院第1党へ躍進して「ねじれ国会」が出現しました。農村部を中心とした自民党の強固な岩盤支持層が、閣僚の金銭スキャンダルと年金問題への怒りから雪崩を打って反自民に投票した結果でした。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。