西浦和也の名を一躍全国区に押し上げたのが、実話怪談の金字塔と称される自著『現代百物語 迎神(げいしん)』です。単なる「お化けが出た」というレベルを超え、ある土地や家系に根ざした呪術的儀礼、触れてはならない禁忌に足を踏み入れてしまった人々の悲惨な結末を描き出しました。
取材現場でのエピソードは壮絶を極めます。心霊スポットや忌み地を訪れる際も、彼は安易な肝試し感覚を徹底して嫌悪し、現地住民への聞き込みや古文書の照合といった地道なフィールドワークを重ねます。その取材過程では、関係者の相次ぐ体調不良や不可解な機材トラブル、自身の身に降りかかった金縛りや幻聴など、数々の心霊体験が克明に記録されています。
著書の中で語られる「迎神」の物語は、読んだ者にまで不穏な気配を運ぶと言われ、SNSや怪談ファンのコミュニティでは「実話怪談界で最も危険なテキストのひとつ」として今なお畏怖され続けています。