福井県鯖江市のランドマークとして堂々たる存在感を放つめがねミュージアムは、一般社団法人福井県眼鏡協会が運営する産業文化施設です。赤を基調とした巨大な眼鏡のオブジェがエントランスで来館者を迎えます。施設の最大の魅力は、展示・体験・購買・飲食がひとつの拠点で完結する「体験型複合拠点」である点にあります。
まず注目したいのが、鯖江めがねの歴史と見どころを凝縮した「めがね博物館」です。雪深い農閑期の副業として1905年(明治38年)に増永五左衛門が創始した眼鏡枠づくりが、いかにして世界最高峰のチタン加工技術へと進化を遂げたのかが、当時の貴重な道具類や再現工房とともに体系的に展示されています。昭和天皇が愛用された眼鏡のレプリカや、江戸時代の歴史的アイウェアなど、学術的・文化財的価値の高い展示物を間近で鑑賞できるエリアです。
さらに、館内には福井の素材を活かしたスイーツを提供する「めがねカフェ(MUSEUM CAFE)」や、ここでしか手に入らないユニークな眼鏡モチーフの雑貨が揃うミュージアムショップが併設されており、アイウェア愛好家のみならず幅広い層が楽しめる設計となっています。