一条工務店の情報ボックス(情報分電盤)に関して、設置場所と並んでトラブルが多いのが「サイズ・寸法の制約」と「中身の配線整理」です。
一条工務店で標準的・準標準的に採用される情報配線盤の外寸は、概ね幅350〜400mm × 高さ400〜450mm × 奥行き100〜120mm前後(※採用時期や型番により若干異なります)となっています。一見十分なスペースに見えますが、内部には以下の機器やパーツが詰め込まれます。
- 光回線終端装置(ONU)またはホームゲートウェイ
- テレビ受信用ブースター電源部および分配器
- 各部屋へ分岐する有線LANケーブルの集約パネル
- 各機器を駆動するためのマルチ電源コンセント・電源タップ
- 施主が用意する市販のWi-Fi親機ルーター(またはスイッチングハブ)
通信規格がWi-Fi 6EやWi-Fi 7へと進化した結果、高性能なフラッグシップルーターは複数の大型外付けアンテナや大型ヒートシンクを備え、本体サイズが縦横25cm・厚み7cmを超える製品も珍しくありません。その結果、「ボックスのフタが閉まらない」「アンテナを折り曲げないと入らない」「無理に押し込んでLANケーブルが断線寸前になる」という事態に直面します。
入居後にすっきりとした内部環境を維持するためには、マジックテープ式の結束バンドや短いフラットLANケーブルを活用した配線整理が欠かせません。設計段階で設置予定ルーターの外形寸法とACアダプターの突起幅をミリ単位で把握しておくことが不可欠です。