教育現場やSNS、受験コミュニティで交わされる高校1年生の生の声を集約すると、進研模試に対する特有の心理的ハードルと勘違いが浮かび上がってきます。
進路指導を担当する現役の高校教員は、次のように語っています。
「7月の進研模試が終わった後、『学校のワークは全部解けたのに模試では手も足も出なかった』と落ち込む生徒が毎年大量に出ます。教科書傍用問題集のA問題・B問題はパターンごとの解法が直前に載っているため解けた気になりますが、模試はノーヒントで解法を選択しなければなりません。このギャップに気付くのが早い生徒ほど、秋以降に伸びます」
また、大手掲示板や知恵袋などのコミュニティでも、「過去問を3年分やり込んだのに、本番の11月模試で全く同じ問題が出なくて撃沈した」「解答解説を読めば理解できるのに、自分では立式できない」といった悲鳴が多く見られます。
受験生のリアルな声から浮き彫りになるのは、「解法の暗記」と「問題構造の抽象化」を混同しているという事実です。進研模試の過去問演習で求められるのは、数値を覚えることではなく、「どのような問題文のキーワードからその補助線や場合分けを着想したのか」という思考の再現です。