エアコン暖房の設定温度は何度が正解?「20度は寒い」真相と節電術に関する疑問を詳しくまとめました。専門的な情報をご覧ください。
冬の暖房機器は、夏場の冷房よりもはるかに多くの電力を消費します。外気温35℃の夏に室内を28℃にする温度差は「7℃」ですが、外気温2℃の真冬に室内を20℃にする温度差は「18℃」にも達するためです。コンプレッサーにかかる負荷の大きさこそが、冬の電気代が高騰する根本原因です。
一般的に、暖房の設定温度を1℃下げるだけで約5%〜10%の消費電力を削減できると試算されています。以下は、一般的なリビング(14畳用クラス・定格暖房能力5.0kW前後)を基準にした、設定温度別の消費電力および電気代の比較データです。
設定温度消費電力・月間電気代の目安室内の快適性と体感編集部の見解・おすすめ度18℃〜19℃約4,200円〜5,200円/月
(最安水準・省エネ最大)厚着・防寒着が必須。足元の冷えが顕著で長時間のデスクワークには厳しい。節電効果は絶大だが、健康維持や作業効率の観点からは単身者向け。20℃〜21℃約5,800円〜7,100円/月
(標準基準値)適切な加湿と空気循環を行えば快適。日常着で過ごせるバランス設定。【推奨設定】電気代と快適性を両立する黄金ライン。補助器具の併用が前提。22℃〜23℃約7,800円〜9,500円/月
(20℃比で約25〜30%増)部屋全体がしっかり暖まる。薄手の部屋着でも快適に過ごせる温湿度。乳幼児や高齢者のいる家庭に適した設定。省エネ工夫で電気代増を抑えたい。24℃〜26℃約11,000円〜14,500円/月
(20℃比で約50〜80%増)かなり暖かく乾燥が進む。外気との温度差が開きヒートショック要因にも。家計への打撃大。設定温度を上げる前に空気循環や窓断熱の見直しが必要。
※上記数値は電力料金単価31円/kWh、1日10時間運転、寒冷地を除く一般的な木造・鉄筋住宅での平均的シミュレーション試算です。建物の気密性や外気温により変動します。
このエアコン暖房設定温度と消費電力比較が示す通り、20℃設定と25℃設定では、月々のエアコン暖房電気代に数千円単位の差が生じます。ワンシーズン(3ヶ月)で見れば1万円〜2万円以上の出費差となるため、単に温度を上げるのではなく、低い設定温度のまま体感温度を引き上げる工夫が不可欠です。