カラオケボックスで「さよならをもう一度」を検索する際、多くの利用者が直面するのが同名異曲の選曲ミスです。昭和を代表するダイナミックなボーカル曲である尾崎紀世彦版と、平成初期の切ないバンドバラードであるチェッカーズ版では、楽曲構造も必要な音域も大きく異なります。
尾崎紀世彦版の音域は、下はmid1C(ド)からサビの最高音mid2G#(ソ#)まで約1.8オクターブに及びます。「また逢う日まで」で知られる日本屈指のベルカント唱法をベースにしているため、男性の平均的な声域から見ると最高音はやや高めです。地声のまま張り上げるとサビ後半で喉を痛める原因となるため、一般的な成人男性の場合は「標準キーからマイナス2〜3」に設定することで、無理のない豊かな響きを維持できます。
一方、チェッカーズ版は藤井フミヤの甘く繊細なファルセットと中音域の抜けが特徴です。音域自体はmid1D〜mid2F#程度と極端なハイトーンは要求されないものの、独特のグルーヴと休符の処理が採点バーの正確性に直結します。原曲キーのままでも歌いやすい設定ですが、女性が歌う場合は「プラス4〜5」に調整すると澄んだ高音域が映えます。