紅白の歴史を語る上で欠かせないのが、複数回にわたり大役を任された名司会者たちの記録です。
アナウンサー部門における歴代最多記録は、宮田輝アナウンサーの通算15回(白組司会11回・総合司会4回)です。昭和のテレビ黄金期において、宮田アナの温かみのある語り口と卓越した機転は「国民的司会者」の代名詞となりました。これに次ぐのが高橋圭三アナウンサーの通算9回であり、この2人が初期紅白の屋台骨を築き上げました。
タレント司会者の最多記録と中居正広の異例の快挙
詳細を見るタレント・歌手部門に目を向けると、中居正広氏が通算6回(白組司会5回・紅組司会1回)の最多記録を保持しています。特筆すべきは1997年(第48回)の記録です。男性でありながら紅組司会を務めるという紅白史上初の抜擢を受け、25歳という若さで堂々たる仕切りを見せました。
1990年代後半から2000年代にかけて、中居氏は抜群のタイムキープ能力とアーティストへの深いリスペクトで制作陣から絶大な信頼を獲得。グループとしての出場と司会進行を完璧に両立させた功績は、後のアイドル司会者への道を大きく切り拓くことになりました。
女性司会者のレジェンドと黒柳徹子の存在感
女性司会者として最多記録を誇るのは、黒柳徹子氏の通算6回(紅組司会5回・総合司会1回)です。1958年(第9回)に当時最年少の25歳で紅組司会に抜擢されて以来、1980年代の3年連続起用、そして2015年(第66回)には総合司会として実に32年ぶりに復帰を果たしました。
さらに佐良直美氏(5回)、仲間由紀恵氏(紅組4回・ゲスト司会等含め6回関与)、綾瀬はるか氏(3回)など、親しみやすさと華やかさを兼ね備えた女性陣が歴史に名を刻んでいます。