大手ネット掲示板や宿泊予約サイトの口コミを分析すると、「ビジホのタオルが足りない」「なんとなくタオルの臭いが気になる」という声が一定数寄せられています。その背景には、宿泊者の行動パターンと客室設備の構造的な要因が絡み合っています。
タオルが不足する主なシチュエーションは以下の3点に集約されます。
- 夜と朝の2回シャワー:夜に使ったバスタオルが翌朝までに乾いておらず、湿ったまま使う不快感に耐えられない。
- ロングヘアの乾燥・吸水:長髪の女性や毛量の多い人が洗髪すると、フェイスタオル1枚では水分を吸いきれず、バスタオルを2枚消費したくなる。
- 手洗い・洗面・トイレ用との混同:洗面台に専用のハンドタオルがないため、フェイスタオルを手拭き用として濡らしてしまい、入浴後の顔拭き用がなくなる。
ホテルのバスタオルが「生乾き臭い」と感じる理由
「ホテルの白いバスタオルから雑巾のような臭いがした」というトラブルの主原因は、繊維の奥に残存した皮脂汚れと「モラクセラ菌」の増殖です。
通常、ホテルのリネンは80℃以上の高温殺菌洗浄と大型乾燥機による強力な熱風処理が行われているため、無菌に近い状態で納品されます。しかし、客室内のユニットバスは換気扇の排気能力に限界があり、湿度が80%〜90%以上に達することも珍しくありません。入浴後に湿ったタオルを密閉された浴室内に放置すると、室温と湿気によってわずか数時間で雑菌が急増し、特有の嫌な臭いを発生させてしまいます。