フェノーメノが「まめちん」と呼ばれるようになった背景には、美浦トレーニングセンターの戸田博文厩舎における日常のワンシーンがありました。競走馬としての登録名は「怪物」を意味するフェノーメノですが、厩舎にやってきた当時の彼は、無邪気で人懐っこく、どこか豆のようにコロンとした愛らしさを醸し出していたと伝えられています。
当時、身近で世話を担当していた厩務員やスタッフが、親しみを込めて「まめ」「まめちん」と呼び始めたのが直接のきっかけです。競走馬は時に威嚇や警戒心から人間に対して神経質になるケースも珍しくありませんが、フェノーメノは厩舎内では驚くほど従順で、スタッフの手入れを気持ちよさそうに受け入れる「まめまめしい(忠実で愛らしい)」性格の持ち主でした。
競馬専門メディアの取材や厩舎レポートを通じてこの愛称が外部に漏れ伝わると、「あの漆黒のステゴ産駒が厩舎では『まめちん』と呼ばれている」という強烈なギャップが競馬ファンの間で瞬く間に拡散。いつしか競馬ファンの間でも親しみを込めた公式のニックネームとして定着していきました。