「痛くないから放置しておけばいつか消えるのではないか」「薬局で買える市販の塗り薬やニキビ治療薬で治せないか」と考える方も少なくありません。しかし、粉瘤の袋自体は物理的な構造物であるため、自然治癒することは絶対にありません。
ドラッグストア等で入手できる抗炎症外用薬や化膿止めの軟膏は、一時的な赤みや表面的な細菌増殖を抑える対症療法にはなり得ても、皮下に居座る袋状組織を溶かして消滅させる効果はありません。また、「粉瘤の放置による巨大化」も重大なリスクです。当初は数ミリ程度だったしこりが、数か月から数年かけてピンポン玉サイズや鶏卵大(直径5〜10cm以上)にまで肥大化することがあります。腫瘍が大きくなればなるほど、将来的に摘出する際の手術創が大きくなり、傷跡を目立たなく治す難易度も上がってしまいます。