グループリーグ突破を懸けたデンマーク戦は、日本サッカー史に残るスペクタクルなゴールショーとなりました。引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる大一番、チームを牽引したのは世界を震撼させた2本のセットプレーでした。
前半17分、ゴール正面右寄り約30メートルの位置で得たFK。キッカーの本田圭佑デンマーク戦フリーキックは、不規則な軌道を描く無回転シュートとなってゴール左隅へ突き刺さります。当時、変化が激しく扱いにくいと物議を醸していた大会公式球「ジャブラニ」の特性を完全に味方につけた一撃でした。
さらにその13分後、今度はゴール左寄りの絶好の位置で得た直接FKから、名手・遠藤保仁ゴールが生まれます。本田の無回転を警戒してゴール中央寄りにポジションを取っていた相手守護神トーマス・ソレンセンの裏をかき、美しい弧を描いてゴール右隅を射抜くコントロールショット。冷静沈着な「ヤット」の真骨頂が発揮された瞬間でした。
終盤にはPKの跳ね返りを押し込まれ1点を返されるものの、交代出場の岡崎慎司が本田の華麗なアシストからダメ押し弾を沈め、欧州の強豪を3-1で撃破。自国開催以外のワールドカップで初となるベスト16進出の偉業を成し遂げました。