万が一サイズが合わなかった場合、避けて通れないのが「サイズ直し」のアフターサービスです。しかし、すべての指輪が簡単に直せるわけではありません。購入前に絶対に把握しておくべきリングサイズ直しの注意点と費用相場を整理します。
一般的なプラチナ(Pt950/Pt900)やイエローゴールド(K18YG)のシンプルな甲丸・平打ちリングであれば、購入店舗の初回無料保証を利用するか、一般工房への依頼でも3,000円〜8,000円前後の相場でサイズ変更が可能です。大きくする場合は金属を継ぎ足すため地金代が加算され、小さくする場合はアームを一部切り取って再溶接(ロー付け)します。
しかし、以下のケースではサイズ直しが物理的に不可能、あるいは多額の費用が発生します。
【サイズ直しが困難・不可能な典型例】
・フルエタニティリング:全周にダイヤモンドが留められているため、アームを切削・溶接するスペースが存在しない(無理に曲げると石が脱落する)。
・特殊金属素材:ピンクゴールド(割金の銅が多く硬いため割れやすい)、パラジウム、チタン、ジルコニウム、ステンレス(融点が高く通常のバーナー設備で加工できない)。
・鍛造(たんぞう)製法の一部:高圧で圧縮して金属密度を高めた高硬度リングは、切断・再接合を行うと本来の強度が著しく低下するため、ブランド側が「サイズ交換(有償での新品作り直し)」に限定している場合が多い。
・全周に連続する彫刻・ミル打ちデザイン:サイズ変更した接合部分の模様が途切れ、デザインの連続性が崩れてしまう。
「後から直せばいい」と安易に考えて購入すると、最悪の場合「買い直し(定価の数割〜全額負担)」を余儀なくされるリスクがあることを肝に銘じる必要があります。