インターネット上の掲示板やSNSでは、「宇宙遊泳は糸を限界まで短くした方が簡単」「力強いけん玉を使えば勝手に回る」といった言説が散見されますが、これらは力学的に明確な誤解です。
第一に、糸の長さに関する誤解です。糸を極端に短くすると回転半径が小さくなり、回転スピードが過剰に速くなって視認やキャッチの難易度が跳ね上がります。標準的なけん玉(大空や競技用けん玉)において、指3本から4本分(約38cm〜42cm)の適正な長さを確保する方が、滞空時間が伸びて圧倒的に制御しやすくなります。
第二に、用具の重量バランスに関する誤解です。皿胴が重すぎるけん玉は遠心力が強くなりすぎて手元の制御を奪います。玉とけんの重量比率が「玉:けん=約75g:75g(誤差±3g以内)」の均等なモデルを選ぶことが、ブレない円運動を生み出す確かな土台となります。