既存の素材を使うだけでなく、「手書きでちょっとした挿絵を描きたい」「ホワイトボードにしおりの案内図を描きたい」というニーズも少なくありません。大仏のイラストは複雑に見えますが、3つの特徴的なパーツを順序立てて捉えることで、絵が苦手な方でも簡単に仕上げられます。
【ステップ1:輪郭と螺髪(らほつ)のベース】
まずは丸みを帯びた台形のような形で顔の輪郭を描きます。頭頂部には「肉髻(にくけい)」と呼ばれる盛り上がりを描き、その周りに小さな円(渦巻き)をポコポコと並べていきます。これが大仏特有のヘアスタイルである螺髪です。手書きなら、雲のようなモコモコとした線で省略しても可愛らしい雰囲気が出ます。
【ステップ2:穏やかな表情(半眼と眉間の白毫)】
大仏の表情で最も大切なのは「目」です。パッチリ開いた目ではなく、やや伏し目がちな「半眼(はんがん)」を意識し、緩やかなアーチを描くようにまぶたを描き込みます。額の中央には「白毫(びゃくごう)」と呼ばれる丸い点を忘れずに描き加えましょう。口元は少しだけ微笑んでいるような優しい曲線を引くと、荘厳さと親しみやすさが両立します。
【ステップ3:特徴的な手の形(印相)と蓮華座】
右手は胸の高さで手のひらを前に向け(施無畏印=恐れなくてよいというサイン)、左手は膝の上で手のひらを上に向けます(与願印=望みを叶えるサイン)。この2つの手の形を描くだけで、一目で奈良の東大寺盧舎那仏であることが伝わります。最後に下部に蓮の花びら(蓮華座)を描き足せば完成です。