このケンタウロス演出をはじめ、電気グルーヴのステージ演出は日本の音楽シーンでも群を抜いて前衛的です。苗場の広大な自然を舞台にするフジロックフェスティバルのグリーンステージやホワイトステージでも、瀧の奇抜なコスプレは数々の伝説を残してきました。巨大な富士山のかぶりもの、着ぐるみ、電飾スーツなど、観客の度肝を抜く仕掛けの系譜にケンタウロスも位置づけられています。
結成から節目となる電気グルーヴ30周年前後のツアーや大型イベントにおいても、彼らの悪童精神は一切ブレることがありませんでした。緻密に構築された世界基準のダンスミュージックと、視覚的に繰り広げられる徹底したバカバカしさ。この極端なコントラストこそが、フロアを異様な高揚感と多幸感で満たす原動力となっています。