なぜ鬼塚虎は世界を魅了するのか?アシックスとの違いと再燃の真相

なぜ鬼塚虎は世界を魅了するのか?アシックスとの違いと再燃の真相

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「なぜ、ここまで世界中でオニツカタイガーが売れ続けているのか」――この問いに対する答えは、単なる一過性のブームではなく、計算し尽くされたグローバル・リブランディングの結実に見出すことができます。アシックスグループのIR資料や報道各社の取材データによると、オニツカタイガー事業の売上高に占める海外比率およびインバウンド比率は極めて高く、特に中華圏・東南アジア、さらには欧州主要都市においてラグジュアリーファッションに匹敵するポジションを築いています。

火付け役となったのは、クエンティン・タランティーノ監督の映画『キル・ビル』(2003年)で主演のユマ・サーマンが着用したイエローの「TAI-CHI」でした。しかし、現在の爆発的人気は過去のアーカイブ頼みではありません。2026年代半ばから世界的なファッショントレンドとなった「ロープロファイル(薄底・細身)」の流れにおいて、名作「MEXICO 66(メキシコ66)」が、海外セレブやZ世代インフルエンサーの足元を飾る定番として再評価されたことが決定打となっています。

さらに、ミラノ・ファッションウィークへの継続的な参加や、高級メゾンとのコラボレーションにより、「スポーツシューズ」の枠組みを完全に超越。アジア圏の富裕層にとって「鬼塚虎」のロゴを纏うことは、歴史ある日本のクラフトマンシップと洗練されたストリートカルチャーを同時に手に入れる洗練された消費行動として意味付けられています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。