現代の家族レジャーを社会学的な視点で観察すると、商業施設が演出する「パッケージ化された受動的な消費型エンターテインメント」への偏重が指摘されています。決められたルートに並び、機械に乗せられ、キャラクター商品を消費するだけの休日は、手軽である反面、子どもの主体性や家族間の深いコミュニケーションを育む機会を奪いがちです。
それに対し、愛知こどもの国が提供しているのは「能動的な空間利用」です。100万平方メートルもの山林のなかで、どの丘に登り、どこでお弁当を食べ、どうやって坂道を攻略するかを家族で話し合い、自発的に身体を動かして汗を流すプロセスには、心理学でいう子どもの「自己効力感」や「身体感覚の拡張」を促す大きな教育的価値が内在しています。
一方で、すべてのファミリーに手放しでおすすめできるわけではありません。当編集部では、利用者の属性に応じた明確な判断基準を提示します。
向いている家族・利用者の条件
- 自然の中でお弁当を広げ、ピクニックやアウトドア気分を気軽に味わいたい人
- 子どもにゲームや画面から離れさせ、体力を限界まで使わせて思いきり運動させたい保護者
- 本物の蒸気機関車や機械仕掛けの面白さを低予算で子どもに体感させたい鉄道・乗り物好き
- スニーカーを履き、自分自身も適度なウォーキングや自然散策を楽しめる体力のある大人
慎重になるべき・おすすめできないケース
- 段差のないバリアフリーな環境で、スマートにベビーカーを押して過ごしたい乳児連れ
- 園内のレストランで豪華な食事やスイーツを楽しみ、室内で快適に過ごしたい人
- 雨天時や猛暑日など、過酷な気象条件下でのお出かけ先を探している場合
- 歩くことを極端に嫌う同伴者がいるグループ