油の後処理や飛び散りを嫌い、フライパンを用いた少量の油での調理を選択する家庭が増加しています。SNSや料理コミュニティでは「フライパン揚げ焼きは破裂しやすい」という懸念の声も散見されますが、正しい物理的アプローチをとれば美しく仕上がります。
揚げ焼きで失敗する典型例は「油が浅すぎる(数ミリ程度)」ことです。油が底面しか浸かっていないと熱伝導に極端なムラが生じ、底面が焦げる一方で側面からタネが流出します。成功の黄金比は、コロッケの厚みの半分程度(約1cm〜1.5cm)まで油を注ぐことです。
火加減は中火に設定し、温まった油に凍ったままのコロッケを置きます。ここでも深鍋同様に最初の3分間は放置します。下面の衣がカリッとしたきつね色に固まったら、フライ返しやトングを使って優しく反転させます。側面の白い部分が残る場合は、フライパンを少し傾けて油だまりを作り、側面を浸すようにスプーンで油を回しかけると全体がムラなく均一に揚がります。
特に業務スーパーの作り方として人気の大容量冷凍コロッケ(10個入りパックなど)は、サイズが大きく厚みがある傾向があります。こうした商品は解凍せず、フライパン揚げ焼きの際も中火でじっくり火を通すことで、衣のクリスピー感とホクホク感を両立させることができます。