二人の運命的な出会いは、2017年に劇場公開された青春ラブストーリー映画『兄に愛されすぎて困ってます』(通称:兄こま)での共演に遡ります。撮影自体は2016年の夏から秋にかけて集中的に行われ、血の繋がらない妹・橘せとか役を土屋太鳳さんが、妹を溺愛するツンデレな兄・橘はるか役を片寄涼太さんが演じました。
制作スタッフの回想によると、連日のハードな撮影スケジュールの合間にも、二人は演技プランや役作りについて熱心にディスカッションを重ねていたといいます。日本女子体育大学出身でストイックに作品へ向き合う土屋さんのひたむきな姿勢に、映画初出演でプレッシャーを抱えていた片寄さんが深い敬意を抱いたことが急接近の大きな契機でした。
後に片寄さんが親しい音楽関係者に漏らした結婚理由の核心は、「人としての圧倒的な誠実さと、家族を誰よりも大切にする温かな価値観」への共鳴でした。スクリーンの中での切ない疑似恋愛がクランクアップ後、互いに相談事を持ちかける友人関係を経て、やがてかけがえのない人生のパートナーへと昇華していったのです。