ペンキが付着してから数日以上経過し、完全にカチカチに硬化してしまった場合、通常の洗濯洗剤ではびくともしません。これは塗料に含まれる合成樹脂(アクリルやアルキド樹脂)が空気中の酸素や水分と反応して高分子ネットワーク(樹脂被膜)を完成させているためです。
大手ネット掲示板やSNSの検証コミュニティでも、「ペンキがついた服で時間が経ったものは本当に落ちるのか」という議論が絶えません。現場の検証から導き出された、固まったペンキの衣服染み抜きにおける有効な裏ワザは「湿布法」です。
硬化した部分に消毒用エタノールまたはペンキ落とし用として除光液(アセトン含有)をコットンにたっぷり含ませて乗せ、その上からラップを被せて15分〜30分ほど放置します。溶剤が揮発するのを防ぎながら樹脂内部へじっくり浸透させることで、カチカチだったペンキ膜がゴム状に軟化します。柔らかくなったところを、プラスチック製のヘラやつまようじの背で慎重にこそげ落とすのが現場で実証されたアプローチです。