現場取材と業界関係者へのヒアリングから浮かび上がってきたのは、「単なる物販の場として出店したブランドは苦戦し、体験とエンタメに振り切ったブランドが圧勝している」という明確な事実です。
アパレルやコスメを展開する有力D2Cブランドの事例では、「会場では一切在庫を持たず、販売も行わない」というショールーミング型ポップアップが大きな反響を呼びました。来場者は全サイズ・全カラーのサンプルを自由に試着し、設置されたQRコードからオンラインストアで購入します。
来場者からは「重い荷物を持たずに手ぶらで帰れる」「店員から無理なセールストークをされないのでじっくり選べる」と絶賛され、ブランド側にとっても現場の在庫管理コストをゼロにしつつ、会員登録率を前年比180%に跳ね上げるという劇的な成果を叩き出しました。
また、商業施設側と組んだタイアップ事例では、人気アニメやクリエイターの世界観を再現した「フォトスポット」「限定ノベルティ付き入場予約制」を採用。SNS上での事前告知だけで入場整理券が数分で完売し、ポップアップストア周辺の飲食店や近隣テナントへの買い回り(シャワー効果)を誘発するなど、施設全体の売上底上げに寄与するケースが定番化しています。