SNSや大手掲示板、Q&Aサイトの生の声、さらにはEC事業者のカスタマーサポート現場を取材すると、この警告ダイアログが引き起こす混乱の生々しい実態が浮かび上がってきます。
オンラインライブの限定チケット予約に挑戦した30代女性は、当時の緊迫した状況を次のように語っています。
「アクセスが集中して画面が固まり、思わず更新ボタンを連打してしまいました。突然『本当にこのフォームを再送信しますか?』と出たため、焦って『再読み込み』をタップしたところ、後日クレジットカードの明細に同じチケット代金が2件分、合計4万8,000円請求されていました。問い合わせても『購入確定処理が2度完了しており、利用規約上キャンセル不可』と言われ、本当に泣き寝入りするしかありませんでした」
また、某中堅アパレルECサイトの現役カスタマーサポート担当者は、次のような構造的課題を証言しています。
「セール期間中に『注文完了メールが2通届いた』『同じ服が2着届いた』というクレームの約8割は、ユーザー様が完了画面で戻るボタンや更新を押した際の再送信操作によるものです。弊社側でも重複制御のシステムを入れていますが、通信のミリ秒単位のズレや別セッション判定によって、別注文として処理されてしまうケースを完全にゼロにするのは技術的に極めて困難です」
知恵袋などのコミュニティでも「警告が出たからキャンセルを押したら画面が真っ白になって買えたのか分からない」「再読み込みを押したらエラー画面になって注文が消えた」といった投稿が年間数万件ペースで投稿されており、画面表示の不親切さが利用者をパニックに陥れている現場の歪みが浮き彫りとなっています。