発端となったのは、南麻布 鮨処よし田(正式屋号:鮨 よし田)を訪れていたラウンジ嬢を名乗る女性が、X(旧Twitter)上に投稿した1枚の写真と告発文でした。大将が厳しい形相で詰め寄るかのように見える瞬間を切り取った写真とともに、「店主に殴られかけた」「二度と行かない」といった趣旨の強い言葉が添えられ、瞬く間に数千万回以上インプレッションされる未曾有の事態となりました。
しかし、ネット上の反応が「店側の横暴」への怒りで染まったのは最初の数時間だけでした。鮨処よし田 騒動の経緯を辿ると、現場に居合わせた別の客や関係者による詳細な証言が次々と投稿され、事態の輪郭は瞬く間に逆転していきます。客側が持ち込んだ高級シャンパンやワインのボトルをカウンター上に並べ立て、静謐な空間を顧みずに執拗な写真・動画撮影を行っていた事実が明るみに出たのです。
鮨処よし田 トラブルの理由の核心は、鮨屋のカウンターという限られた神聖な空間において、他のお客への配慮を欠いた振る舞いがあったことでした。度重なる注意にもかかわらずマナーが改善されず、しまいには職人を挑発するような言動が見られたため、大将が毅然として退店を促したというのが事の実態でした。殴りかかろうとしたのではなく、無断で至近距離からスマートフォンを向けられたことに対し、制止に入った場面を悪意を持って切り取られたというのが鮨処よし田 真相の客観的な構図です。