ここで多くの学生が誤解している重要な盲点を整理しておく必要があります。ネット上では「学割証を旅行で使ったら即アウト」という極端な情報が氾濫していますが、制度の趣旨を正確に読み解くと、「合法的かつ学校が認める旅行」であれば学割を利用することは可能です。
文部科学省が定める基準には、「見学又は調査研究を目的とする旅行」「体育・教養のための旅行」という項目が存在します。つまり、以下のようなケースは正当な理由として多くの大学で認められています。
・大学のゼミ合宿やフィールドワークに伴う移動
・公認サークル・部活動の遠征試合や合宿
・教養を高めるための博物館・史跡等の巡回調査旅行(計画書の提出を要する場合あり)
問題となるのは、「学校に対して嘘の理由(帰省・就活など)を申告して学割証を不正に取得すること」、そして「他人の学割証を譲り受けて使うこと」です。学校の学生課に対して、正規の目的(サークル遠征や正課外の研修など)として申請が通るものであれば、堂々と学割乗車券を利用して遠征先へ赴くことができます。
もし純粋なプライベート旅行であれば、無理に学割証を使おうとせず、JR各社が提供している「トクだ値」「スマートEXの早特商品」「ぷらっとこだま」、あるいは各旅行会社が販売する「新幹線+ホテルパック」を利用する方が、学割の2割引をはるかに上回る割引率(実質30〜50%引き)を享受できるケースが大半です。危険を冒して学割に固執する経済的合理性は、現代の旅行市場にはもはや存在しません。