ネット検索で「嵐 大野 薬」というフレーズが浮上する背景には、大きく分けて性質の異なる2つの要因が存在します。ひとつは極めて日常的かつ好意的な理由であり、もうひとつはネット社会の暗部ともいえるセンセーショナリズムが生み出した歪んだ連想です。
最も健全で主要な理由は、彼が長年務めた久光製薬「アレグラFX」のテレビCMです。紫の衣装と独特のポーズで花粉症に立ち向かう宇宙人「サトシーラ」を演じた大野智の姿は、日本中の視聴者に鮮烈なインパクトを残しました。花粉症の流行期になると、「大野智がCMをやっていたアレルギーの薬は何だっけ?」と探す一般ユーザーが検索した結果、「大野 薬」という検索ログが強固に蓄積された経緯があります。
一方で、芸能ニュースの過激な見出しやゴシップサイトによるクリック誘導が重なり、根拠のない大野智の薬物疑惑というデマへと連想をすり替える悪質な動きが一部で起きました。火のないところに煙を立てるネットのサジェスト汚染が、無関係な一般読者に「何か不祥事でもあったのか」と誤認させる構造を作り出していたのです。