配送状況を確認した際、「ベース通過」のステータスから丸一日更新されないと、「荷物がベースで止まっているのではないか」と不安になる利用者は少なくない。しかし、その多くは物流の運用ルールに起因する正常なプロセスだ。
まず、「ヤマトのベース通過の意味」は、その大型拠点内の自動仕分けラインを荷物が通過し、バーコードが読み取られて次の輸送便(大型トラックやJRコンテナ、航空便など)へ積み込まれた状態を指す。この後に発生するタイムラグには、以下のような明確な構造的理由が存在する。
1. 長距離の幹線輸送による移動時間
例えば「東京ベース」から「福岡ベース」へ陸送される場合、大型トラックによる長距離走行には十数時間を要する。移動中は新たなスキャンが行われないため、画面上は「ベース通過」のまま静止しているように見える。
2. 配達日時指定によるベース・営業所での一時保管
送り主が「3日後着」などの配達日時指定を設定している場合、荷物は最短ルートで目的地のベースやセンターまで運ばれた後、指定日時まで安全に保管される。ステータスが進まないのは遅延ではなく、指定日時に合わせた待機状態である。
3. 誤仕分けや天候・交通網の乱れ
ごく稀に、機械の読み取りエラーや人為的ミスで別のベース行きのカゴ台車に積み込まれる「誤仕分け」が発生することがある。この場合、リカバリーのために再度正しいベースへ転送されるため、半日から1日程度の遅れが生じる。
なお、「営業所止まり」と「ベース」の混同にも注意が必要だ。「営業所止まり(センター止め)」は受取人が指定した最寄りのセンターで保管されるサービスであり、仕分け専用のベースで一般の荷物を受け取ることはできない。