海外におけるちいかわ人気の凄まじさを如実に物語るのが、越境EC支援大手のBEENOSが公表した購買実績データです。同社のプラットフォームを介した『ちいかわ』関連グッズの購入件数は、2022年から2023年にかけて前年比1590%増加という驚異的な伸び率を叩き出しました。この勢いは衰えることなく、現在もアジア圏のファンによる争奪戦が日常的に繰り広げられています。
特に象徴的なのが、台湾で開催されたポップアップストアの事例です。台北市内の商業施設に設けられた特設会場では、入場整理券の配布開始と同時に数千人のファンが殺到。徹夜組が続出したことで警察や警備員が出動する騒ぎとなり、現地メディアは「日本の超人気IPが台湾を占領した」と大々的に報じました。公式グッズは即日完売が相次ぎ、ネットオークションでは定価の3倍から5倍のプレミア価格で転売される事態が常態化しています。
お隣の韓国でもその熱気は引けを取りません。ソウル市内の若者カルチャー発信地である弘大(ホンデ)や聖水(ソンス)エリアで展開されたコラボカフェや限定ショップでは、連日オープン前から整理券が払底。韓国の主要SNS「X(旧Twitter)」やオンラインコミュニティ「theqoo」では、推しキャラのぬいぐるみをカフェに持ち寄って撮影する文化が完全に定着しています。「ちいかわたちの無害な笑顔を見るだけで、就職難や過酷な受験勉強のストレスが吹き飛ぶ」といった、20代〜30代の生々しい声がタイムラインに溢れています。