NHK Eテレが長年培ってきた「人間×パペット×本格音楽」のスタイルにおいて、けっさくくんが果たした役割は極めて大きなものでした。
グッチ裕三さんが牽引した『ハッチポッチステーション』、宮川彬良氏によるクラシックの楽しさを伝えた『クインテット』に続き、『フックブックロー』は「アコースティックと本(物語)」をテーマに据え、どこか懐かしく落ち着いた大人の鑑賞にも耐えうる世界観を築き上げました。
歴代のキャラクターたち(もくじじー、野辺留しおり、野辺留文五郎、リリックなど)との掛け合いで見せたけっさくくんの自然体な演技は、子ども番組特有の過剰なテンションとは一線を画し、夕方の忙しいリビングに心地よい安らぎを与えてくれたのです。