まずは現状の立ち位置を把握するため、文部科学省の体力・運動能力調査データを基にした小学生の50m走平均タイムの目安を確認します。
学年ごとの平均タイムはおおむね以下の水準で推移しています。
- 小学1年生:男子 約10.8秒 / 女子 約11.1秒
- 小学2年生:男子 約10.2秒 / 女子 約10.5秒
- 小学3年生:男子 約9.6秒 / 女子 約9.9秒
- 小学4年生:男子 約9.2秒 / 女子 約9.4秒
- 小学5年生:男子 約8.8秒 / 女子 約9.0秒
- 小学6年生:男子 約8.3秒 / 女子 約8.6秒
「うちの子は足が遅いかもしれない」と悩む保護者の多くは、周囲の早生まれ・遅生まれによる発育差や体格差に目を奪われがちです。しかし、小学生の足が速くなる理由の本質は、筋力そのものよりも「走動作のロスをなくすこと」にあります。
走るのが苦手な子どもの多くは、かかとから強く着地してブレーキをかけていたり、上半身が後ろに反り返って力が分散していたりします。こうした無駄な動作を削ぎ落とすだけで、50m走のタイムが0.5秒から1秒近く短縮するケースも珍しくありません。