ネット上で囁かれる「販売終了説」について、サントリーの公式ラインナップおよび流通各社への取材情報をもとに検証した結果、本製品は一切販売終了しておらず、2026年現在も堂々と現行商品として製造・販売されています。
では、なぜこれほどまでに「売ってない」「消えた」という誤解が広まったのでしょうか。背景には、日本の小売流通におけるシビアな売り場争いと商品形態の変化が複雑に絡み合っています。
第一の要因は、コンビニエンスストアにおける棚割り(フェイス)の激戦化です。近年のノンアルコール市場では、ビールテイスト飲料やレモンサワー系RTD(缶入り飲料)の新商品が毎週のように投入されています。限られた冷蔵ショーケースの棚をめぐる競争の結果、ペットボトル形状(280ml)を基本とする「まるで梅酒なノンアルコール」は、定番から外れるコンビニ店舗が相次ぎました。
第二の要因は、「売り場迷子」現象です。本製品はアルコール分0.00%の清涼飲料水ですが、その本格的な味わいと商品名から、店舗によって「酒類コーナーのノンアル棚」に置かれる場合と、「果汁・炭酸などの一般ソフトドリンク棚」に置かれる場合が混在しています。普段酒売り場しか見ない消費者がソフトドリンク売り場を見落とし、「売っていない」と錯覚してしまうケースが現場で頻発しています。
過去に行われたパッケージリニューアルや、かつて存在した缶タイプから現行のボトルタイプへのシフト期間中に一時的な店頭欠品が生じたことも、販売終了の噂に拍車をかけた要因と見られます。