高島市の中古物件が選ばれる理由と罠|2026年相場と後悔の実態

高島市の中古物件が選ばれる理由と罠|2026年相場と後悔の実態

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大手不動産サイトで検索すると、土地面積が80坪を超え、延床面積も十分な建物が300万〜500万円前後で売りに出されている光景に出くわします。都市部で同規模の土地を求めれば数千万円を下らないことを思えば、驚異的な価格設定です。しかし、市場メカニズムにおいて「訳もなく安い物件」は存在しません。高島市中古一戸建てが安い理由には、明確な構造的背景があります。

第一の理由は、急激な人口減少と高齢化に伴う供給過多です。高島市の人口はピーク時から減少し続け、家を継ぐ世代が京阪神などの都市部へ流出した結果、相続された実家が放置空き家化するケースが多発しています。固定資産税の負担や特定空家指定のリスクを嫌気した所有者が、「解体費用をかけるくらいなら現状有姿で手放したい」と、処分価格で市場に放流しているのが実情です。

第二の理由は、見えないインフラ修繕コストの先送りです。高島市内の格安物件の多くは、昭和56年(1981年)以前の旧耐震基準で建てられているか、給排水設備が耐用年数を大幅に超過しています。下水道未整備地区における個別浄化槽の交換費用(約100万〜150万円)や、屋根の雨漏り補修、シロアリ被害の駆除など、居住可能な水準へ引き上げるための改修費用が本体価格を上回ることも珍しくありません。

第三に、寒冷・多雪地域特有の減価償却の速さが挙げられます。湿度の高い湖風や冬期の積雪荷重は、建物の外壁や構造躯体に絶え間ないストレスを与え続けます。定期的な塗装や防湿工事を怠った木造家屋は劣化が加速し、不動産鑑定上の建物評価額が早期にゼロとみなされるため、土地値同然の格安価格で陳列されることになります。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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